発表可能なテーマ

プロジェクトマネジメントに関係する研究成果,研究の過程にある話題の提供,実務上の経験,問題・課題解決に向けた提案・提言などをご発表頂けます(A区分)

  • 研究発表大会の予稿原稿は2ページから15ページの範囲で記述頂けます
  • 完成された,もしくは,完成に近い研究成果や実践報告はもちろんのこと,緒に就いたばかりの発想や提言のご発表も歓迎されます
  • 論文を纏めるためのマイルストンとして,また,多くの人の前で公開し自らの独自性を主張したり,会場からの意見に従って自らの研究成果を昇華させる手段としてご活用ください

 

B区分は6~15ページで,独自性のある成果が研究・実践論文として記述される必要があります

   

以下は本学会及び多くの聴講者が興味を持てる領域の一例です

発表申込の際にの基本情報の入力で以下の中から1つを選択することで,プログラム編成の参考とされます

 

A: PMに関する基礎研究

プロジェクト,プログラム,ポートフォリオとそのマネジメント,ガバナンスに関わる理論的な議論や,それぞれの用語の定義,モノ・コトづくりにおけるそれぞれの領域や役割の研究などはプロジェクト等の理解には欠かすことはできません.実践知の側面を理論知で理解したり,汎化することは,広く一般に理解され,また,異なる実践知,理論知を展開する基盤を獲得するために大切なことです.PPPの各要素やその全体,また,マネジメント構造に部分的,横断的に存在する技術,スキル,技法などの新規開発やサイエンティフィックな昇華に関する議論を歓迎します

  

B:公共・社会インフラ整備事業におけるPMの活用 

国や地方自治体,諸団体,諸企業による社会インフラの整備に関わるテーマや立地の選択,住民との合意形成,予算とその消費に関わる様々な問題に関する議論を歓迎します.一例としては,国家・都市の開発,エネルギプラントの開発・設置,研究開発プロジェクトのテーマ選択とその運用などが含まれます

  

C: 環境問題の解決や地球環境維持のための事業におけるPMの活用

地球環境に配慮したプロジェクトの計画・運営,再生可能エネルギの導入・関連設備の設置に関わるプロジェクトの計画・運営などは,世界的にはプロジェクトマネジメントの大きなテーマとして扱われています.グリーン・プロジェクト,スマートシティなどは,この分野の主要なキーワードです

  

D: 地域間・国家間の連携を必要とする事業におけるPMの活用 

国際的なアライアンスの下でのプロジェクトの推進,海外受注プロジェクトの推進などに関わる様々な文化,習慣,宗教,ジェンダなどの意識や配慮、考え方の改革やその困難などの議論は,プロジェクトマネジメントの基本的なテーマです

  

E: アジャイルやその他の先進的開発方式のマネジメント

従来型の開発モデルとは異なる方式,例えば,最近のアジャイル開発の導入などは,開発プロセスやステークホルダの関り,意思決定プロセスなどに少なからず変化を期待します.環境やユーザ,開発者の期待は,開発方式に革新を求め,また,そのマネジメント方式にも変化を求めています.アジャイルや先進的な開発方式の提案,これに対応できるマネジメント方式の提案は世界的に見ても大きなテーマの1つです

  

F: ISO等に示されるPMの知識エリアの課題・問題等に対する理論的・実践的対応 

ISO(国際標準化機構)では,ISO21500ファミリとして,プログラム,プロジェクト,ポートフォリオのマネジメント,ガバナンス,EVMなどの他に,マネジメントシステムや用語などの議論が行われ,既発行の標準に対しても改訂作業が進められています.これらの標準は,国内で参照の多いPMBOK Guideや本学会が加盟する72ヵ国の代表PM団体のアライアンスであるIPMAの標準ICBでも参照され,ISOの標準に立脚した議論やアプリケーションの記述が展開されています.本学会は,プロジェクトマネジメント関連標準の国内審議団体であり、ICBの有力会員でもありますので,特にこの2つの標準及び標準類の活用や改訂に関する議論,提案等を歓迎します

  

G: PPPMやガバナンスなどマネジメント方式の標準化

単一プロジェクトの推進から,複数のプロジェクトやオペレーションを統括運営することによる組織的なベネフィットの創成を図るプログラムマネジメント,組織の目的,目標を定め,資源を配分することで組織的なベネフィットの最大化を図るポートフォリオマネジメントに関連する,様々な問題・課題の解決に向けたご発表を歓迎します.これら3階層を統合するためのPPPマネジメントに関する議論も本学会の主要なテーマの1つです

     

H: 教育と訓練

プロジェクト,プログラム,ポートフォリオや開発方式やそのマネジメントに関する教育・訓練に関する議論,提案,人事評価方式,教育の標準化等の議論を歓迎します

  

I: ソフトウエア,R&D,建設,製薬など特定分野におけるマネジメント方式の提案や改善

様々な分野の広くマネジメントに関する議論,プロセス改善に関する議論を歓迎します.建設や研究開発に関する議論はこの分野のオーソドックスなものですし,加えて,本学会には情報システムやソフトウエアの開発に関わる方が多数参加していますので,この分野の発表も歓迎されます.

  

J:その他

COVID-19の影響は,ニューノーマルと言う言葉を生み出し,私たちの生活や企業活動に様々な変化を強いるようになりました.急速な改革の必要性に迫られたインフラの整備,組織やその制度の改革,生産性確保の課題・問題,管理者と労働者のメンタルヘルスの課題・問題,人材の評価軸の変化や自己組織化などに関わる議論を歓迎します.また,諸環境の整備の中で議論される設計・開発環境又はオペレーションの環境の中に導入されるAIやRPAなど,最近のITの活用に関する提案や課題・問題に関する議論も歓迎します

 

 また、マネジメントや開発モデル、開発方式,様々な改善に関わる議論,産業に対するAIなどの先端開発方式の提案,ビッグデータ解析や統計解析,信頼性データ解析などの数理的な議論,小中学校など基礎教育機関や高等教育機関における行事や学校運営に対するプロジェクトマネジメントの応用やこれらの学校に所属する生徒・学生に対するマネジメント教育など,様々な分野・議論のご発表は同分野・異分野の研究者・実務者の大きな刺激になります